女性のライフプランのお手伝い　Q＆A

Q.）結婚・出産・育児で離職したが、再就活したい・・・

A.）
女性には、結婚・出産・育児など仕事以外に大きなライフイベントがあります。特に結婚、出産の影響は大きく、平成２３年の内閣府資料によれば、結婚を機に27.7%の女性が転職し、第１子出産を機に離職される方は46.9％にも上っています。さらに、子育てが一旦落ち着いたあとの再就職においては、フルタイムで正規雇用に就ける人の割合はとても低いものとなっています。
そのような現状の中、女性が再就活をスムーズに進めるにはどうすればよいのか、さらにキャリアップをしていくためにはどうすればよいのか、３点に絞ってアドバイスいたします。

☑自分のキャリアを整理しよう！

まずは、過去の経歴から経験・スキルなどを洗い出して整理しましょう。整理をすることによって、自分の長所・短所、持っているスキルを把握でき、今後の方向性がを明確となります。また今後、身に付けるべきスキルが見えてきたり、行くべきべきでない業界や仕事が見えてくる場合があります。
また、転職活動の際、企業側に自分を採用することのメリットを明確に伝えることができ、即戦力としての
アピールも容易となります。
このように就職活動において、自己のキャリアの棚卸は必須と言えます。

☑働き方を明確にしよう！

・働き方を決める
働き方の多様化とともに、様々な雇用形態が生まれています。従来のくくりだけではとらえられない働き方の多様化は、働く側に多くの選択肢を与えてくれるとともに、それぞれにメリット、デメリットがあるため、慎重に検討する必要があります。例えば、フリーとして働く、業務委託で働くなどが最近のトレンドですが、それらがすべてメリットばかりとは限りません。社会保険の問題、仕事の継続性の問題など、フリーとして働く事には覚悟しなくてはならない多くの問題があります。
大切なのは、自分が働きやすい働き方を明確にすることです。
例えば、以前は、小さいお子様がいるお母様には、時間に融通が利くパートタイマーという選択肢がほとんどでしたが、現在はリモートワークや、フリーで働くネット媒体の発達によって、家で子育てしながら働くという「子育てと仕事の両立」ができたり、自分の都合を比較的優先しやすかったりします。
そのようにメリット・デメリットを考えつつ、自分に最適な選択肢を取っていくことが大切です。

・女性が働きやすい企業に就職する
女性が働きやすい企業を探すことは、以前は非常に困難でした。しかし、現在では企業のHPなどを見ると、管理職や役員の女性比率、社員の男女比などが掲載されている企業も多く、また産休・育休の取得率、女性が働きやすい施策のアピールなど、女性が働きやすい職場を探すことは比較的容易になっています。そういった企業を探してみるのも大切な事です。

☑ブランク期間に何かを得よう！

・ブランク期間に変化した情報を身に着ける
近年は、出産後も正社員でしっかり働きたい女性を受け入れる会社は確実に増えてきていますが、まだまだ需要（求職者数）と供給（求人数）には大きな差があります。当然、競争倍率も高く、どうやってその競争を勝ち残るかが、良い就職を決める重要な問題です。その際、ブランク期間に何か少しでも進歩していた人か、再就職のための準備を何もしていなかった人か、どちらを企業は採用したいでしょうか？もちろん、子育て中に勉強することはとても大変なことですが、何よりもゼロから学び直そうという姿勢をみせることや、変化に適応していく謙虚さがあるかなどをアピールするためにも、毎日少しでも資格や、仕事の新しいスキルの勉強をすることは、大切です。

まとめ

かつては、「資格保有者でないといけない」「ブランク期間を最低減短くしなければいけない」などの条件があるなか、再就活に挑まなければならないという厳しい時代でした。
しかし近年は、女性には、女性ならではの視点やアイディアがあり、そして男性には不可能な出産・育児を活かした着想などを貴重なリソースだと考える企業も増え、女性の復帰が難しくない時代になりつつあるのです。
会社側の考えも変わってきたことにより、再就活のハードルも下がり女性のキャリアプランを再スタートさせるチャンスです。自分のキャリアを分析することはとっても大事なことですが、決して悲観してはいけません。諦めず根気強く探していきましょう！